時をみつめて(1)
代表の中谷と申します。
5年の月日が経って、ようやく思い出話のように話せることがあります。
2012年9月に当時定期通院しておりました病院の「循環器内科」を受診したところ、担当医の方が深刻な表情で診察室で待たれておりました。お手紙を渡され、紹介状の病院で「血液内科」をすぐに受診するようにとのことでした。
そこでの診察室前に「ガンになったら手にとる本」という冊子があり、まさかという気持ちがありましたが、結果はOUTです。「急性リンパ性白血病」と診断されました。
ここで気になるのは、医療素人ですから”余命”です。残された時間を医師に尋ねると、「これからとても厳しい戦いになり、トラと同じおりに入るに等しく、ちょっとの油断でやられてしまう。」との回答でした。
。。。よくわからない。。。と思いました。
【治療計画書】
治療がスタートし、抗がん剤の投与により約2週間で髪は抜け落ち、やせ干して過去を回想することが多くなりました。ようやく死と向き合い、真摯に現実を受け入れる気持ちになれた頃です。
生きるため、骨髄移植を受けることを希望しました。遺伝子の型を調べなければならず、専用のキットで口内細胞を採取して専門の機関に提出します。
身内や骨髄バンクへの登録者から遺伝子の型が合う方を探すのですが、4つの型が合えば一番リスク(GVHD:移植の際の副作用・合併症)が低く、少なくなると移植後のリスクが高くなります。
【遺伝子検査キット】
検査結果が出るまで、2週間程度待ちます。この年の秋は紅葉がきれいで、二度と見ることのない(と思っておりました)落葉の進む光景を病棟より眺めておりました。
【病棟からの外界】
遺伝子検査の結果やその後の治療について、次回にまた紹介させていただきます。
公開:2018/11/23 最終更新:2018/11/23